現実主義勇者の王国再建記 BS11(3/12)#23
第23話 うがい手洗いは防疫の基本
ソーマはリーシアとお忍びで町を歩く。
アイシャの代わりに師範代、そしてカルラがメイド服姿で護衛として同行する。
そんな不統一姿の4人が向かう先はスラム街。
かつては不衛生で違法薬物や犯罪の巣窟だった。
しかし今ではソーマの指示で衛生的で明るい町に生まれ変わっていた。
この世界では全てが魔法で片付けてしまう。
しかし細菌、ウイルスは存在していた。
なので流行病で大量死も発生していた。
そこで細菌を見ることが出来る種族と遭遇した。
額にサードアイを持つ三つ目族だった。
そんな彼らと親交を深め協力してもらっていた。
抗生物質の抽出にはトモエの能力も役立った。
三つ目族は潔癖主義者で、この時代に人間は不衛生だったのだ。
なので王国の人間とも仲良くしなかったのだ。
その三つ目族のヒルデがスラム街の子供たちを見回ってくれている。
彼女とブラッドが医療関係に従事してくれている。
普段から医療の講習も行ってくれている。
手洗い、うがいを励行して不衛生な環境を改善することに努めてきた。
スラムの家も立て直して移り住んでもらった。
そして当初の目的はジンジャーの職業訓練所の視察だった。
子供たちには給食を提供することで集まりも良かった。
この世界の民衆の識字率は低い。
それを高めて最終的には職業を身に着けて欲しい。
大人は夜に教えているが集まりが悪い。
最後の問題は壁の外の難民。
各地から戦争で焼け出された人々が集まっている。
彼らにもソーマは食料や薪を援助してきた。
冒険者ギルドにもクエストを依頼して警護を担当してもらっている。
他国からの襲撃などに備えている。
そんな時、子供を誘拐しようとする者が現れた。
偶然通りかかった冒険者が対応する。
師範代とカルラも応援に回る。
偶然にも縫いぐるみを操作してパーティを組んだユノのパーティだった。
彼女を助けた時に名前を呼んでしまった。
それはどうしてかと説明に困るソーマ。
今回の事件は奴隷商の公営化がことの始まりだった。
公営化により試験を受ける必要が有った。
それに落ちた奴隷商が難民の子供を攫って行きがけの駄賃として王国を
出る予定だった。
難民の長と会って、この問題に決着をつける。
ーーー次回 「」ーーー
今回は自国内の改善。
先ずは教育と医療。
特に魔法で何でも解決できる世界では医療は軽視されがち。
その医療体制の根本的な見直し。
それと奴隷制度の廃止に緩やかに向かう政策。
それでも合格しなかった者ははみ出してしまう。
それが今回の難民キャンプでの出来事。
難民キャンプの問題はリアルでも取り扱いが難しい。
ベストは自宅に帰ることでしょうね。
それが出来ない場合は選択となるでしょうね。
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