現実主義者の王国再建記 BS11(1/22)#16
第16話 苛政は虎よりも猛し
ソーマとジャンヌの2人の会談で現実的な落とし所を決定する。
エルフリーデン王国の非は認められずソーマの求める有利な交渉が決まる。
王都ヴァンの返還に対して事細かな条件が言い渡される。
アミドニア公国のユリウスには厳しい内容と成る。
しかしグラン・ケイオス帝国に助けを求めた時点でアミドニアの負けは必定。
人類宣言の下に侵略行為を行ったことは先例として問題と成る。
なので厳しい処分が下される。
賠償金は年間予算の2年分。
これで軍備縮小を求められる。
帝国としては公国を人類宣言加盟国から排除するだけのこと。
ユリウスは条件の意味を理解せず即答する。
優秀な人材や書物の流出の意味が大きいのだった。
悪しき前例を認めたくない帝国はソーマの条件を認めざるを得ない。
それも分かっての厳しい王都返還条件だった。
唯一、捕虜交換で妹のロロアを気にするユリウス。
王位継承権が気になる小物だった。
実力で王都を取り戻せなかった公王は国民に信頼されない。
その状況も理解できていなかった。
国民はソーマたちの帰還を不安心一杯で眺めていた。
この先はユリウスによる圧政が待っているかもしれない。
それも含めてソーマたちは彼らに自由を与えた。
それは例えれば禁断の麻薬のようなものだった。
ソーマは別れ際にユリウスに国王自らが人民に苦労を知らせないと信頼されないと
教えを説くが理解されない。
ジャンヌの帰還を誰よりも待ちわびていたのは女皇のマリアだった。
彼女はジャンヌが好きでソーマにも興味津々だった。
ジャンヌからの報告で更に彼への会合が待ちわびしくなった。
この世界では勇者とは変革をもたらす存在だと伝えられてきた。
勇者は強いでも神でもなく変革をもたらす。
それにソーマはピッタリとマッチしている。
この度の戦争で冒険者を労う慰労会が開催される。
リーシアは飲めない酒を飲んで退場したソーマに冒険者ユノに関して嫌味を言う。
その顔には少し嫉妬も混じっていた。
ーーー次回 「」ーーー
今回は戦勝国と敗戦国との政治的な残務処理。
敗戦したからには賠償金を払ってもらう。
それは二度と領土侵犯を行わないように。
それと人類宣言の悪しき利用の前例を記録したくない帝国の思惑をも見透かしていた。
そのジャンヌから成り行きを聞いた女皇マリアは益々ソーマに会いたくなる。
まさに、なろう小説の真骨頂の俺ツエエエですね。
プロは主人公には特別な特徴を与える。
強い部分と弱い部分ですね。
でもなろう系は強い部分しか描かないし与えない。
これは昔からある勧善懲悪に匹敵する部分です。
簡単すぎて面白くない。
なので反面で弱い部分を与える。
これによりバランスよく描ける。
そんなウイークポイントが無いのが、なろう系ですね。
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