その着せ替え人形は恋をする BS11(1/08)#01新

第1話　自分とは真逆の世界で生きている人

　

五条新菜の祖父は雛人形師。

幼い頃に祖父の作る雛人形の美しさに魅了されてしまった。

自分でも真似事をして遊んでいたが、女子に気持ち悪いと言われてしまう。

高校生になって祖父の仕事を手伝う新菜。

両親も祖母もなくなり祖父と二人暮らし。

48年作ってきた祖父には追いつけないのは当たり前。

それでも頭師として一人前になりたい。

衣装が縫えるだけでも大したものではあるのだが、満足できない。

ある日、学校で北川海夢が吹っ飛んできた。

腕に付いた墨を触れて何か付いていると教えてくれる。

彼女は明るくて友達も多いギャル。

自分とは真逆の世界で生きている人。

新菜は自分の趣味、好みを他人に話しても理解してもらえない。

同調者は居ないと考えてクラスにも馴染めていない。

幼少期の言葉が今も心に影を作っていた。

他人の趣味をバカにするな

新菜はクラスメイトともまともに会話が出来ない。

掃除当番を代わってあげる人だった。

偶然にも海夢も当番で状況を聞くと新菜に説教する。

自分の気持ちは自分のために言わないといけない。

その言葉は新菜の心に突き刺さる。

他人と上手く交われないから、気遣ってばかりしてきた。

自宅で衣装を縫う足踏みミシンが壊れた。

そこで家庭科室の電動ミシンを利用すると衣装作りが捗る。

被服部が存在していなくて良かった。

放課後なら一人で作業できそう。

そこに北川海夢もやって来た。

驚いて頭を落としてしまうが何とか受け止めてセーフ。

そんな姿を見られてしまってバカにされる？

彼女は頭がキレイだと褒めてくれた。

そして彼女はコスプレ姿を披露する。

アニメキャラの衣装を着たいコスプレイヤーだった。

彼女は放課後に一人でミシンを使って頑張ってきたらしい。

しかし生地も裁縫も知らないので裏地や返し縫いなど必要なことを

　何も行っていなかった。

ただ採寸して切って縫い合わせただけ。

そんなダメ出しにも怒らない海夢。

逆に自分の衣装を作ってとお願いする。

アニメ・マンガヲタクの彼女にとってはコスプレこそ最高の愛。

キャラを愛する場合の最上位表現がコスプレだと説く。

その熱意に衣装作りを了承する。

ーーー次回　「さっそく、しよっか？」ーーー

　

ヲタク少女がコスプレイヤーだった。

そんな彼女に雛人形の頭師を目指す陰キャ少年の技術が必要となる。

上手い組み合わせですね。

これなら上手くいきそう。

そして見た目と違って素直で公平な視点を持つ海夢。

そんな2人がどんなトラブルに巻き込まれるのか？

楽しめそうな作品です。