ゴールデンカムイ BS11(11/02)#29

第二十九話　国境

　

アシリパたちは豊原を遠く離れて国境付近までソリで移動していた。

お陰でお金はすっからかん、敷香に到着。

黒テンを撃てば儲かるが、樺太は川が凍るので黒テンは歩いて川を渡る。

だから黒テンは居ない。

木の上に箱がある、ウイルタ族の棺で、天葬だった。

神を無理やり変えられたので今では土葬が一般的。

尾形が蝦夷鹿を撃ったがトナカイだった。

首に逃亡防止の札を下げていたので家畜だった。

トナカイを飼うのはウイルタ族。

実はキロランケの狙い通りだった。

アシリパの父も同じく飼いトナカイを誤って撃ってしまったことがある。

アシリパは父から囮のことを教わった。

謝って許してもらうには野生の山トナカイを狩るのを手伝うこと。

野生の山トナカイを撃つには家畜のトナカイの背後に隠れて接近する。

群れのリーダーで見張りを最初に倒せば難なく狩りが成功する。

それは人間でも同じこと。

尾形が次々にトナカイを撃つ。

最後はウイルタの持つ銃を借りて全て仕留める。

仕留めた野生のトナカイは革を剥いで肉を食べる。

家畜のトナカイより肉は野生が美味い。

トナカイを食べながらキロランケは持参した針を女にプレゼントする。

樺太アイヌにとって針は大事な品。

折り入って頼みたいことがある。

全てはキロランケの筋書き通りだった。

鶴見中尉はかつてロシアの皇帝がテロで殺害された犯人を知っていた。

キロランケだった、その殺害犯が南からロシアに侵入すると連絡していた。

国境を越えてロシアに侵入するアシリパたち。

ロシアに自由に出入りできるのは遊牧民だけ。

それで彼らはウィルタ族に化けてロシアに入った。

突然、族の長が射撃される。

森から狙撃手が狙っていた。

トナカイを止めてしまい、物陰に隠れて対峙する。

尾形は相手に優秀な狙撃手が居ると判断する。

国境警備隊がいきなり狙撃するのはおかしい。

なんとかトナカイに森までソリを引かせて移動したい。

トナカイも狙撃されてしまう。

キロランケは悠然と立ち上がって狙撃された族長を担いで戻る。

キロランケの態度に狙撃を控えてしまう。

尾形が相手の一人を狙撃する。

陣営が乱れたと判断してトナカイのソリで森へ避難する。

なんとか一命をとりとめた一行。

全ての事に理由がある。

尾形は相手を捕まえて白状させるつもりで森の奥に向かう。

ロシアの狙撃手、ヴァシリは相手の狙いが分かっていた。

頭を狙わずに腹を狙ったのは、足手まといにして、離れられないようにするため。

敵の狙いが分かるのでヴァシリは相手を撃つために移動する。

ヴァシリは相手も一流の狙撃手だと考える。

俺ならどうする？

相手が撃つまで身を潜めて撃たない。

確実に居場所を掴んでから撃つ。

キロランケの爆弾で仲間が負傷する。

それでも動かないヴァシリ、仲間に駆けつければたちまち居場所を知られる。

狙撃手とは非常なまでに一人で待つことが出来るもの。

ヴァシリが相手を発見する。

銃口を発見するが動かない、おかしい？

ーーー次回　「悪兆」ーーー

　

今回はキロランケたちが主役。

アシリパが居ると食べる、ヒンナヒンナが聞ける。

キロランケの過去が明らかに、それを知っている鶴見中尉も凄い。

なぜ知っているのだろうか？

情報取得の能力が高い、人脈が豊富なのでしょう。

次回は尾形とヴァシリの狙撃手対決に決着がつく。

尾形の銃は囮に思える。

キロランケの狙いはアシリパに父親の残した謎を思い出させることもある。
彼の足跡を辿り思い出を話せばアシリパも思い出す。

そういう意味では順調と言える？