雲のように風のように BS12(7/01)

1990年製作で日テレで放送された長編アニメ。

一応劇場でも公開されたらしい。

日本ファンタジーノベル大賞の第1回大賞受賞作品の後宮小説が原作。

物語は架空の中国らしい国の皇帝が無くなり、皇太后が自分の息子を

　皇帝に据えたいが腹違いの兄が皇帝に即位した。

急ぎ国内を安定させるためにも后を探す宦官たち。

素朴で純真な少女、銀河も后候補として後宮を訪れる。

しかし皇太后はとにかく新皇帝暗殺に明け暮れる。

ジブリ的なキャラデ、作画で、しかも全編が手書きでよく動く。

古き良き時代のアニメを堪能した。

作品としては銀河の平民としての純粋で素朴さ、しかしおバカではない

　賢さをもっと描いて欲しかった。

それにより彼女の魅力、正妃に選ばれた理由などもハッキリすると思う。

尺的な問題なのか、その楽しい部分が足りないのでストーリーを描いただけに

　なってしまって残念に思う。

後宮の女大学での日々、ライバルだが仲間となる少女たちとのやり取り。

偶然出会う現皇帝とは知らずに話す日々。

正妃となっても皇帝の癒やしになる日々をもっと描いて欲しかった。

そういう意味では勿体ない作品だと思う。

もっと感動できるし楽しめる題材だと思う。

話題作りのためか声優よりも俳優を多く登用しているので違和感は随所に感じるが

そのうちに慣れれば良い作品でここもジブリに似ている。

30年前の作品だがフィルムからDVD,BD化もされて発売されている。