火ノ丸相撲 BS11(1/11)＃13

第十三番　100円玉の修行

元横綱で親方として2人も横綱を育てた俊海親方が火ノ丸を指導する。

条件は指示することには黙って従うこと。

名古屋に滞在する1週間を利用する。

俺が火ノ丸の投げ技を大関にも通じるよう鍛えてやる。

先ずは100円玉でカレーを30分以内に人数分用意する。

犬の散歩に花壇の水巻きに土俵の掃除。

終わったら15分間、西前頭5枚目の巌流島に稽古をつけてもらえる。

火ノ丸は百千夜叉落としだけで勝負すること。

翌日は八宝菜を100円で。

何も教えない俊海親方に礼奈は不満そう。

自分で苦労して見つけなければ身に付かない。

火ノ丸の相撲はワクワクする、期待してしまう。

小さい力士が大きい力士を投げるところを見てみたい。

礼奈は機転が利くが、火ノ丸は頭が固い。

礼奈の良さを火ノ丸が覚えれば良い。

翌日のスーパーマーケットのチラシを貰ってきた火ノ丸。

それならスマホで調べられるのに、もっと私を頼ってほしい。

スマホで調べられると聞いて何かに気づく。

冴ノ山関から聞いて俊海親方に弟子入りに訪れた日景典馬。

火ノ丸と勝負して勝てば弟子となると自信満々で挑む。

勝負をするのは許さない俊海親方。

自分の弟子を信じて欲しい、勝利を確約する火ノ丸。

 

身長2mから繰り出す張り手は凄まじい。

これで胴体が長ければ理想的な力士になる。

それでも回しを掴む火ノ丸。

百鬼薙では小兵な火ノ丸は潰されるだけ。
 

咄嗟に逆の体制に代わって相手を崩す。

その体制では受けられず、百千夜叉落としが決まる。

今までは一撃必殺にこだわり過ぎていた。

火ノ丸に足りないのは投げるまでの崩し。

どんな相手でも体制を崩さないと投げられない。

そして100円玉の課題は電話をかけて注文すればいい。

支払えとは言っていないから。

柔軟な思考が求められていたのだった。

そしてご褒美に俊海親方が火ノ丸に準備してくれた取り組みは

　自ら出迎えなければならない相手。

現役相撲取りの最高峰、横綱だった。

ほんの短い間の土俵だったが最高に幸せな火ノ丸。

わしは恵まれていると大喜び。

肉体的には恵まれていない火ノ丸だったが、柴木山親方が

　俊海親方に声を掛けて面倒を見てもらったのだった。

俊海親方も火ノ丸の相撲に夢を見ている一人だった。

---次回　「インターハイ開幕」---

　

今回は火ノ丸だけが個人特訓。

柴木山親方の粋な計らいでした。

それに呼応した俊海親方でした。

正直、プロに愛される火ノ丸は主人公過ぎるほどに主人公。

王道の消炎漫画の主人公ですね。

礼奈はサービス要因として貴重でしたし、解説も努めてましたね。

そして次回は全国大会開幕。

まあ県大会からも十分な間隔ですから、良い頃合いです。

恐らくは、この大会がメインでしょうからね。